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シアワセは爆発だツアー ~万博記念公園太陽の塔とエキスポシティ観覧車~ 

お気楽島の皆さんを出迎えてくれたのは空に手を広げた太陽の塔。もう気分は既に爆発でありました。個性的な島の皆さんでございますゆえに、これはもう岡本太郎の芸術と皆様の生き様がすでにコラボしているような感じでございました。

10月9日(水)に万博記念公園に出かけました。


太陽の塔の足元では幼稚園児の方々が集団で記念撮影。高い声が苦手なぜんさん。耳を押さえて、必死で堪えておられました。もう中には入らないのかなと皆が心配しましたが、実はこの後ドラマが…。


<太陽の塔を見学>

太陽の塔の足元で待つこと15分。コンパニオンのお姉さんが館内の説明に登場。案内をひとしきりされますと質問タイム。ここでコウくんの質問ぜめが、容赦なくお姉さんにあびせられたのであります。最初、戸惑いを隠せなかったお姉さん。メガホンからは「はあ、はい、はあ」という声だけが力なくもれておりました。ところが、あまりのコウくんの万博の知識に驚かれ、知らないことがいっぱいあったようです。「すごいですね」と感動されたのでした。

ぜんさん、もう中に入れないかと思いきや、皆の励ましを受けて一歩一歩と太陽の塔に入っていかれたのでございます。少し怖そうではありましたが、「わあ」と表情も驚きと感動に変わってきて、笑い声も出てきたのでした。

1階の部分では、なおきさんが、光に包まれた岡本多郎のアートを撮影。「すげえなあ」と恐竜のオブジェを見て驚きと感嘆の声を漏らしておられました。


ひでくんも「すごいな」といつも以上に興奮しつつ、「アンモナイトがあったね」などと的確な捉え方で言葉にされました。

チョコちゃんは、初めての太陽の塔の中で大喜びされて、一つひとつの作品が人類の進化の過程をあらわしていることについて、同行した看護師さんから説明を受けておられました。中でも木にぶら下がっているゴリラの顔がなかったことに驚かれていましたが、万博当時のもので、傷んでいるものがそのままにしてあるということを聞いて、また感動を言葉にされていました。

あきらさんはICレコーダー片手に、いつものようにおしゃべりしながら歩いておられましたが、とにかく楽しそうなのが声や動きにあふれていました。館内はエレベーターで移動するのですが、それも楽しいようで、館内BGMに「音楽なってるね」といろんな音に耳を澄まされていたようです。

この太陽の塔は、万博当時はエスカレーターで登っていく構造でした。現在は消防法でそのエスカレーターは稼働できないため、階段に変わっています。そしてエレベーターも完備されるようになったわけです。このおかげで車椅子での鑑賞も可能なのです。

少し体調を壊されてしばらくお気楽島に来られなかったはるみさんも車椅子で参加。70年万博の時には小学生で何度も来た、という話をしてくださいました。今回、太陽の塔の中には初めて入ったので驚いたということです。

ハカセは、太陽の塔の中の生命の木に取り付けられている、進化する生命体のオブジェを見ながら、生命の進化についてじっくりと探究され、恐竜の絶滅について幾つかの説があるという話をしてくださいました。ただ、突然75メートルの高さですよと係の人に聞いた途端「くらいよう、せまいよう、こわいよう」とアニメ「うる星やつら」のキャラクターのモノマネをしながら「私、この後におよんでですが、実は高いところ、あまり得意ではないのです」と茶目っ気たっぷりでおっしゃって、一堂の笑いを誘いました。しかし、この後の大観覧車はどうするのかなという、一抹の不安が流れたのも事実でございました。


<昼食>

お昼はエキスポシティにて各自が好きなものを予算内で食べるということになり、カレー、うどん、オムライス、丼、ケンタッキーなど、盛り上がりながらの昼食でございました。そこには、大好きな餃子を上機嫌で食べている笑顔のぜんさんもいました。



<観覧車に乗車>

食後はいよいよ大観覧車。お気楽島の乗り物マニア御三家といえば、あきらさん、ぜんさん、コウくん。この三人を置いて右に出るものはないでしょう。ただ、ぜんさんはちょっとこわいのか、「のる?のらない?」という質問に「のるう。やっぱり、のらなーい」と、笑いつつも若干こわばっておられる様子。コウくんは、もう楽しみで、上からの風景を期待されているようでした。あきらさんは余裕の様子で最後の列に並んでいます。


2つのグループに分かれて大観覧車に乗車。

ひとつ目のゴンドラは、ひでくん、コウくん、なおきさん、ハカセとスタッフ二人。ンドラがだんだん高くなるにつれて、なおきさんのカメラ撮影も大忙し。窓からの風景と真下のガラス張りの床からの撮影。「これはすごいわ」と、はりきっての撮影が続きました。


コウくんは、「向こう側にイオンがはっきり見える。すごいなあ」と、イオンを中心に風景を鑑賞されておられました。

ひでくんは、ゴンドラの中でもお昼オにムライス食べたという話をされておられました。少しウトウトしつつも外を眺めるご様子は、何かいつもと違う満足感を持っておられるように感じられました。

この後におよんで高所恐怖症発言が出たハカセは、風景とは関係ない会話を噛み締めるように楽しまれておられました。


もうひとつのゴンドラは、チョコちゃん、ぜんさん、はるみさんと職員三人。そうなのです。大変怖がっていたぜんさんが、大観覧車に乗ってくださったのでした。そしてご自身が自分で乗るという決意を固められたこと、乗ってみると風景が違うこと、その感動があふれのでしょうか、たくさんたくさん言葉で気持ちを表現されたのです。そしてお得意のゆりかごの歌も熱唱。スタッフ一同がその表情に胸を打たれ感動したのでした。

チョコちゃんも、そんなぜんさんのようすに嬉しそうに笑いながら「よかったねえ」と声をかけてくださるのでした。ただ、ぜんさんの手は、降りるまで職員の手をちぎれんばかりに握りしめていたのでした。

ふたつのゴンドラが地上に戻ってきた時…おや?あきらさんが、職員とベンチに座っているではありませんか!スタッフは一言つぶやきました。「まさかまさかの…のーらない…でした」と。みんな「ええ?!乗り物、好きやのにー」と爆笑。少しこわかったのかなと思いましたが、今度はぜひ新しい乗り物にも乗っていただきたいなと思った次第でした。



<おわりに>

皆さん、この1日が充実していたことを表すように、帰りのバスの中でも話題がつきませんでした。ひでくんが「きてよかったわ」、ぜんさんは「楽しかったー」と一言。はるみさんも「いろいろ喋れて元気になったわ」と、とうとうと一言。帰りのバスも賑やかでございました。


ほんまにお気楽島の皆様は、お一人おひとりが個性的で、そして互いを思い合いながら過ごしてくださるので、みながシアワセを噛み締めあっている、そんな空気があふれておりました。岡本太郎さんならば、「シアワセが爆発だあ」というところでしょうか。

▲はるみさんの車イスを自ら押してご満悦のぜんさん


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